シンパク・ジニョン著『性売買のブラックホール』が出版されました(監訳:金 富子、
訳:大畑正姫・萩原恵美、解説:小野沢あかね・仁藤夢乃、ころから、2022年5月)。

韓国で2004年、買春者を処罰する北欧モデルを取り入れた「性売買防止法」が制定されました。約20年間、法制定に取り組み、脱性売買をめざす女性たちを現場から支援してきたシンパクさんが語る巧妙な性搾取の仕組み。
性売買経験当事者の声、そして性売買業者や買春者の生々しい実態もわかります。ドイツ、オランダなど世界各国の事例も紹介。フェミニストの立場からセックスワーク論を批判。
韓国の性搾取のルーツは日本の植民地支配にあり、現在も日本の性産業やAVなどが影響を与えているため、日本とも密接な関係があります。
●以下は、目次です。
日本語版に寄せて
序章 性売買が多すぎる
第1章 性売買という常識のブラックホール
【韓国の性売買SCENE01】性売買実態調査
第2章 韓国の性売買の誕生
【韓国の性売買SCENE02】2000年群山、そして変化の始まり
第3章 市場へと向かった性売買
【韓国の性売買SCENE 03】2011年夏、浦項
第4章 商品にされた女性たち
【韓国の性売買SCENE 04】2017年「エイズ性売買女」、その裏
第5章 世界の性売買
【ANOTHER SCENE】ドイツで出会った活動家たち
第6章 より良き道に立つ
【韓国の性売買SCENE05】2019年、「お姉さんの写真がインターネットに
掲載されているわよ」
おわりに 私たちみなが性売買のなかにいる
用語辞典(50音順)
『性売買のブラックホール』関連年表
なぜ本書は日本で読まれる必要があるのか(小野沢あかね)
日本の性売買の現場から(仁藤夢乃)
監訳者あとがき(金富子)
●詳しい目次は、以下です。
http://korocolor.com/book/9784907239626.html
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